2018年10月1日月曜日

"Eurovision 2018" ユーロヴィジョン ・ヨーロッパ

イタリア代表 ファブリツィオ・モーロ&エルマル・メタ
 (Fabrizio Moro e Ermal meta )
ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト 
5位入賞おめでとうございます!

(これはサンレモ音楽祭優勝時の)


決勝までには彼らの出場曲
「Non mi avete fatto niente」(あなた達は僕に何もしてくれなかった。)
を訳そうと思っていたのだけれど間に合わず


とにかくセミファイナルだけは1部・2部をお店の片づけしながら
横目でチラチラとだけど一通り全部見ました。
ユーロヴィジョンは親切ですね。
ダイジェスト、フル、各国それぞれのパフォーマンスや出場者たちのMVと
至れり尽くせりで公式YouTubeに載せてくれています。
フルと言うのか約2時間強のセミファイナルの模様も、とてもコンパクトに編集してあって見やすかった。


今朝の決勝もYouTubeからリアルタイムで見ることが出来るというので
決勝26組の最後がイタリアだったからこれだけでも観ようと思ったけど
(だって前日の仕事終わって速攻寝たのが1時だったし朝4時から何て無理)
結局、朝の準備に追われ忘れていて
でもなんとか7時台の結果発表の部分だけは(再び横目でチラチラと)観ました。


最初は国ごとによる投票で
エルマルたちは26組中20位辺りを上がったり下がったり
本人たちは縁側のおじいちゃんのごとく和やかにその様子を見守っていました。
二人はポルトガル入りしてからずっと
このコンテストをリラックスして楽しんでいる様子が見られたので
あまり勝ちにこだわっていなかったのかもしれないなーと
曲が曲なだけに万人向けではないのと
もしかしたらユーロヴィジョンで唄うことによって、一人でも多くの人に聴いてもらえさえすればそれでいいと思っていたのかもしれないなと。勝手な想像だけど


そう言えばエルマルの母国アルバニアがイタリアに投票してくれていました。
エルマルは母や兄弟と、父親のDVから逃れるためにイタリアへ渡った移民です。
エルマルのお父さんはユーロヴィジョン観ていたのかな・・・?


で、各国の投票のあと
一般投票ではイタリアに一気に得点が入り結果5位とかなり健闘しました。
この瞬間はさすがにちょっと鳥肌が立ちましたよ
それでも本人たちの喜び様は他国と違って穏やかでしたね。(周りの国は大騒ぎなのに)


やっぱり、
時間が掛かっても彼らの楽曲は自分になりに訳してみようと思います。
せっかくMVの字幕に日本語も加えて貰っていることだし。



さて
まだ決勝をきちんと観ていませんが
現時点で印象に残った国・楽曲を残しておこうと思います。


比較的英語で唄う国が多かったのと
ネット社会である現在、もはや音楽もボーダーレスになりつつあるのか
郷土色?の強いものはあまりなく、それが逆に聴きやすかったという
良いのか悪いのかよく分からない印象があります。
では決勝動画も絡めつつ、ひとまず雑感を・・


【ノリノリPOPS・男性ボーカリスト系】
母国ではアイドル的存在なのかな~と思われる若手男性陣


その中で私的ユーロヴィジョン2018で一番のイケメン君
チェコのミコラス君 20代前半
Mikolas Josef - Lie to Me

元モデル、本人が作詞作曲
セミファイナルのリハーサルでケガをしたらしいけど全然分からなかった
この決勝でも軽快なステップと、ついにバックフリップを決めてくれました。
チェコは最終的に6位
一般投票が多かったから母国以外のティーンエージャーのファンが多いのかも
オフィシャルのMVもかっこいいね。⇒ ★★


あと結果は振るわなかったけどバイオリンのパフォーマンスが良かった
ノルウェー代表のアレクサンダー君もなかなか楽しいパフォーマンスでした。

実際、バイオリンの腕もなかなかのもの⇒ ★★




【歌姫系】
正統派の歌い上げるタイプからビヨンセバリのダンスミュージックまで
割合的には多かった気がします。

キプロス代表の恐ろしいほどの完璧なスタイルを持つエレニさん
唄もパフォーマンスも圧巻、今回は2位でした。


正統派歌姫で言うとベルギーやギリシャ、リトアニアもとても素敵でした。
ロシアもダンサー含め結構好きなパフォーマンス
ベルギーはメロディーも耳に残る感じで日本でだれかカヴァーして欲しいなと思うくらいの楽曲


あと、小林幸子並みの演出にアナ雪風味をちりばめた
エストニア代表もなぜかイタリア語で唄ってくれていて圧巻の歌唱力。


【エンタメ系】
楽曲&パフォーマンス込みで私好みな曲
モルドヴァ代表
DoReDoS - My Lucky Day - Moldova

うん、楽しくて好きだな~


もう一つ
ウクライナのメロヴィン(?)君
ドラキュラな演出がGOOD!最後の炎が大丈夫だと分かっていてもハラハラしたなぁ


MELOVIN - Under The Ladder - Ukraine



【インパクト系】
インパクト大。
けどそれだけじゃないイスラエルのネッタさん(えっ、ヨーロッパ??)
上位に行くとは思ったけど結果、優勝と相成りました!


Netta - Toy - Israel

楽曲も歌唱力もレベル高し
彼女の着物コスチュームと後ろにずらりと並んだ黄金の招き猫も
一度見ると忘れられない
これだけ日本エッセンスを入れてくれると嬉しいね
明日の朝のエンタメニュースで取り上げられるかな?


イスラエルとかセルヴィアとか
普段NEWSで紛争やら暗い話題しか耳に入って来ないけど
現実はちゃんと人が暮らしていて、日常があって
そこにもちろん音楽が生きているんだよね


そんなことを思い出させてくれたパフォーマンスです。




【話題系】
本人たちに罪はないのですが
結果的にそうなってしまったという案件

アイルランド代表ライアン君
ダブリン出身って言うだけで私の中ではかなりポイント高し


ユーロヴィジョンのダンサーのパフォーマンスはMVを再現しているんですね⇒ ★★
あくまで演出、パフォーマンスでゲイカップル、LGBTを取り上げていますが
それが中国ではユーロヴィジョン準決勝放映の際に削除したらしく
ユーロヴィジョン側から中国に放送禁止とされてしまったのでした。


別に卑猥じゃないし、爽やかで素敵なコレオだと思うけどなぁ


それからイギリスはビックリですね
あんな大きな会場で誰も気づけなかったのか
唄の最中に男性が乱入して歌手のマイクを取り上げて何か叫んでいました。
歌手の女性は気丈に振る舞って
マイクを戻されると冷静に、かつ情熱的に歌い上げていました。
しかし怖いわ~。警備員ちゃんとして~!


そう言えば
今朝はパリでテロがありましたね。


エルマルやファブリツィオが声の限りに反テロ・反戦を唄っている中
また日常を断たれてしまった名も知らない人たちがいたということ
なんだか「Non mi avete fatto niente」の歌詞の通りで
切ない気持ちにさせられます。


世界はあまりにもこんがらがって、絡まり過ぎて
それを解きほぐすことはもはや無理なのかな・・
音楽の力なんて無力なのでしょうか


なんて、暗いことばかり考えても仕方がないし
今年のユーロヴィジョンをきっかけに
「Non mi avete fatto niente」という楽曲が一人でも多くの人に届きますように

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