2018年9月30日日曜日

IO NON HO PAURA ~僕は怖くない~

『 IO NON HO PAURA ~僕は怖くない~ 』

2003年にイタリアで公開された映画 (日本では2004年単館にて公開)
2001年にイタリアの文学賞を受賞したニコロ・アンマニーティの同名小説の映画化で
ヨーロッパでヒットしました。
さらにイタリアのアカデミー賞に当たるドナテッロ賞の最優秀撮影賞を受賞。
監督は「エーゲ海の天使」のオスカー監督です。


内容はそうですねぇ・・・
私のなかではイタリア版「スタンド・バイ・ミー」です。
70年代のイタリアの田舎の原風景
美しい景色やそこでつつましく暮らす人々が描かれています。
しかし、実際のイタリアは混迷時代
作品の設定である1978年は、モロ首相誘拐暗殺事件が起きた年としてイタリア全体に暗い影を落としている
この映画もまた、光の後ろに出来る重くて暗い影を映し出しています。


目を見張る美しい風景
ヴィヴァルディやプッチーニの美しい音楽が終始心地よさとほんの少しの希望と安らぎを与えてくれます。
しかし、一曲だけ異色な音楽が採用されています。


1972年にヒットしたイタリアンポップス「パローレ・パローレ」
日本でもヒットしてますが、オリジナルがヒットしたのかは不明
カヴァーされたり、CM、テレビ番組で良く使われています。
ミーナ&アルベルト・ルーポによるデュエット”Parole Parole”
Mina&Alberto Lupo - "Parole Parole"


フランスのダリダ&アランドロンのデュエットも有名かもしれません。
映画「恋するシャンソン」で使われました。
フランス語ver.
なんかすごく印象に残る曲ですよね。


「僕は怖くない」を観た時、一番耳に残りました。多分、この曲が流れたシーンがとってもインパクトがあったからというのもありますが、

因みにこの映画の主人公は1200人の中からオーディションで選ばれました。
ジョゼッペ・クリスティアーノ君、当時12歳
なかなかのイケメンです。現在は28歳
  ワイルド~
2013年までの活動記録は残っているのですが、それ以降は私にはわかりません。
この、少年から大人になる、ならないのギリギリを行ったり来たりしている感じが
映画の中の、彼の純粋さをより際立たせているように見えます。


とにかく映像と音楽が素晴らしいので
この映画を観るときは、大画面で音響の良いスピーカーをお勧めします。



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